光造形の役割 a part of the "stereolithography"
光造形を用いた場合、"具体的にどういう利益があるのか?"真空注型や鋳造用のマスターモデル
3次元CADでデザイン・設計したモデルを〜10数個、直ちに必要な場合や機能評価をしたいが光造形モデルでは強度が不足している場合などには
ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を用いたレプリカの作成が行われています。
光造形で得たモデルをマスターに用い、シリコーン樹脂で母型を作り
この母型に前記熱硬化性樹脂を流し込みレプリカを作成します。
この方法を"真空注型"を言います、詳しくは コチラ をご覧ください。
このときのマスターモデルとして光造形で作成したモデルが非常に有効です。
また、注型用の樹脂も多岐に渡っており、高耐熱タイプやゴムライクなども揃っております。
デザイン評価(形状確認)及び機能評価
製造担当者の方にとられては、自分の作る製品あるいは部品のイメージを正確に把握することは非常に重要なことだと思われます。
特に形状が複雑になればなるほど理解に時間がかかり製作ミスの可能性も多くなり
大量生産に移行するときの金型作成を困難にしています。
光造形により3次元立体モデルを造形することにより、設計した製品のデザインが
期待したものであるかどうか実際に手にとって検討することが可能となり
他者の評価を受けることもできます。
さらには検討結果を設計にフィードバックすることもできます。
従来の貼り合わせや機械加工と異なり、3次元CADと直接結びついているため
複雑な形状でも簡単に造形でき、正確に形状を確認することが可能です。
また、立体モデルをCADデータまたは図面と共に渡すことにより
金型の製作ミスを防止してロスの低減と最適設計によるコスト削減が可能となります。
さらに、最終製品製造担当者の理解を助け製造のための工程でのミスを防ぐことができ
製品化までの時間の低減とロスの低減が可能です。
3次元造形モデルは、部品の組付や嵌合のチェックに利用したり機構や
シミュレーション実験などの機能的な検討が可能となります。
また機能評価を行うことにより、設計ミスを防ぎより適切な設計が可能となります。
検討結果は製造設計に容易にフィードバック可能です。
その他の分野において
医療分野ではMRI(磁気共鳴映像法)やCT(コンピューター断層撮影)スキャンで得られた断層データをもとに患部のモデルを作成することにより、医者は患者を実際の診察以上に
よく見ることができますので、難しい手術の際の手術方法の検討、削除部分の検討、
手術手順のシミュレーションなどに利用するされています。
建築分野では地形や建物のモデルを作成し、景観の確認や 大規模建設のプレゼン用に利用されています。 またビル風などのシミュレーション等も可能となります。 |
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